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SFMoMAの”How Wine Became Modern: Design + Wine 1976 to Now”展

Posted in Art exhibit,New! by Administrator on the April 13th, 2011

カリフォルニアは皆さんもよくご存知と思いますが、ナパバレーなど世界的にも有名なワイン生産地です。

今回は現在SFMoMAにて開催中の”How Wine Became Modern: Design + Wine 1976 to Now”展のご紹介です。

現在のアメリカの生活では、ワインバーやスタイリッシュなワイングラス・デカンターなどを抜きでは考えられませんが、今のような状況になったのは実はそんな昔の話ではありません。今ではワインは単に飲むだけのものではなく(勿論飲むのが一番ですが)、その周辺のもの、例えばワイナリー、ワインの色、匂い、土、気候、その研究、ワインを使った絵画、フィルム等々、様々な分野でワインがデザインやアートとして現代の生活の中の一部となっていることをこの展覧会では表しています。

この展覧会の題名の一部となっている1976年とは有名な「1976年パリ・テイスティング= Judgment of Paris」を示しており、ご存知の方も多いと思いますが一応の概略を説明しますと、

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1976年5月24日、当時パリでアカデミー・デュ・ヴァンというワインスクールを主催していたイギリス人「スティーヴン・スパリエ」は、パリ・インターコンチネンタルホテルで、アメリカとフランスの最高峰シャルドネとカベルネ・ソーヴィニョン(主体)をブラインドテイスティング(目隠し試飲)会を開きました。各審査員が全てのワインを20点満点で評価し、採点表を集めて集計したところ全く予想外のことが起こってしまいました。

フランスの代表として「ラモネのバタール・モンラッシェ」や「シャトー・ムートン」のビッグヴィンテージが含まれているのにも関わらず・・・。カリフォルニアの赤、スタッグス・リープ ワイン・セラーズ カベルネ・ソーヴィニョン1973と、カリフォルニアの白、シャトー・モンテリーナ シャルドネ 1973がそれぞれ1位になってしまったのです。

当時はまだ、フランスだけが高品質のワインを生産する唯一の国であると広く信じられており、第一位に輝いたカリフォルニアワインは一緒にテイスティングされたフランスワインの1/4程度の価格で取引がされていました。フランスワイン界を代表する9名のフランス人審査員、彼等が誇りにしていたフランスワインよりも、当時彼らが「安物」と蔑でいたカリフォルニアワインを選んでしまったのです。このできごと以前は「最高のワインはフランスでしか生まれない」、「歴史的な序列は変えられない」と考えられていました。パリ・テイスティングは、歴史の浅い産地でも最上のワインを生産可能であることを証明し、フランスの後塵に甘んじていた世界中の生産者を鼓舞する結果となりました。

(以上は「ヴィノス やまざき ”ワイン業界が激震した「1976年パリ・テイスティング= Judgment of Paris」とは?」”からの抜粋)

これに基づき今回の展示はその1976から今と題されているわけです。

会場ではワインのラベルから、葡萄が育つ土壌、匂い、グラス、デカンター、現代建築家によるワイナリー設計、ワインが登場する映画、ワインを主題にした映像アートまで様々な作品が展示されています。

展覧会の様子を動画にしました。是非ご覧下さい!

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