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北海道旅行-札幌-札幌芸術の森

Posted in New! by Administrator on the October 22nd, 2010

札幌市の南丘陵地に位置する札幌芸術の森は様々なアートが自然の一部として展示される素晴らしい美術館です。今回の北海道旅行(9月)では札幌出身の友人が特にお奨めしてくれた場所でもあります。

広さ40ヘクタールに及ぶ敷地には北海道に自生する植物が出来るだけ自然な形で配置され、点在する素晴らしい現代彫刻作品となんともいえない美しいハーモニーを醸し出しています。札幌市内からすぐの場所にもかかわらず都会の喧騒を忘れさせてくれる所です。

札幌芸術の森にはいってすぐ眼に入ってくるのは池の上に浮かぶ白い物体。

これはマルタ・バン作、「浮かぶ彫刻・札幌」。ポリエステル製のこの彫刻は水の上に浮かび、風や水の動きで水面をあるときはゆっくりとまたあるときは素早くリズミカルに動いていきます。まるで風とダンスをしているかのようです。濃い緑を背景に刻々とその場所を移しその変化を見せる姿をみているとこの彫刻を作ったマルタ・バンが見る者に自然の中でこの彫刻を楽しんでもらいたいという意図が見えてくるようです。

この森を越えていくと初めて札幌芸術の森美術館の建物が見えてきます。ここにはフィンランド人彫刻家、ライモ・ウトゥリアイネンの「昇」が姿を現します。

美術館前の広場の中央にするりと立つこの彫刻は空に向い伸びています。中央でねじりを加えたその姿はアルミニウムの金属的輝きが美しく光り、また階段状に積み重ねられた面が少しづつ映すものの影を変え色を変化させています。

私が札幌芸術の森で最も印象深かった作品(群)の一つにイスラエル人彫刻家、ダニ・カラヴァンの「隠された庭への道」があります。これはアーティストがこの地を訪れ周囲の森、地形を作品の一部に同化させることで作品を完成させています。実際に歩きながらアーティストが意図した「体感するアート」を感じます。このアーティストの作品は別途動画にて皆様にご紹介したいと思います。

また、ノルウェーの彫刻家、グスタフ・ヴィラーゲンの彫刻群を展示する森の広場は札幌芸術の森訪問のハイライトとなりました。グスタフ・ヴィラーゲンが創り出す生命にあふれた彫刻は見る者の心の琴線に触れるものです。優しくやわらかい曲線。人間を暖かく見る眼で表すその作品は生命の美しさにあふれています。
 「母と子」ブロンズ
 「母と子」ブロンズ
 「トライアングル」ブロンズ
 「木の枝をすべりぬける少女」ブロンズ

ヴィラーゲンの彫刻群は美しい北海道の自然の中で生き生きとした生の喜びを表しています。ヴィラーゲンが生涯を通して表現した「愛、生、死」は見る人に自然に受け入れられるものとなっています。

札幌芸術の森には64人の作家、73点の作品が美しい自然の中に点在します。友人の話では冬の季節、雪の中にたたずむ作品を鑑賞するのはまた違った印象を持つとのこと。北海道の移り変わる四季のそれぞれの時間にこれらの彫刻はきっと色々な表情を見せてくれるでしょう。札幌芸術の森、ここには必ずまた別の季節に訪ねて今回見た作品群を是非鑑賞したいと思いました。

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