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カリフォルニアワインとモダンアート(その1)

Posted in New! by Administrator on the October 14th, 2010

ワイン好きならずともご存知の方が多いと思いますが、カリフォルニアはワイン作りの大変盛んなところです。その中でも最も有名なのはナパヴァレーと思います。その広さは約174平方キロメートルにも及び、東京の八王子市とほぼ同じ広さということです。

このナパヴァレーにはサンフランシスコ在住ということもあり、ほぼ毎月のように訪ねていますが、数多くのワイナリーの中でもClos Pegase (クロ・ぺガス)は美味しいワインをいただけ、また20世紀を代表するアーティスト達の作品をまさに目の前にして楽しめる大変美しい場所です。

クロ・ぺガスが展示する作品は花崗岩、ブロンズ、大理石や木で出来た彫刻、油絵、水彩画、コラージュ、またその建築物自体と様々な分野に及びます。先ずここに来てすぐに目に入るのは建物。これはアメリカのポストモダニズムの代表的建築家、マイケル・グレイビスによるものです。黄色とオレンジ色をベースにシンプルでありながらエレガントさも兼ね備える建物はどこか古代ギリシャやローマを彷彿とさせるかのような円柱と中央の大きな吹き抜けを持つエントランスがナパバレーの美しい青空に本当によく似合っています。

クロ・ペガスのアート展示はパーキングから既に始まります。先ずパーキング左手にはRobert Morrisの彫刻作品「Three L Beams」とTony Smithの彫刻作品「Marriage」があります。Three L BeamsはRobert Morris回顧展がグッケンハイム美術館で行われたときの目玉作品でもありました。

その後、幾つかの作品がエントランスまで続きますが、その中でひときわ目に付くのが、George Rickeyの「Two Lines Up Oblique」というステンレス製の動く彫刻。
ナパのブドウ畑に爽やかに吹く風が作品にユニークな動きを与えます。そこには四季折々に変化する周りの山や畑の景色を舞台にステンレスというシャープな金属光を放つ作品がダンスを踊っているような雰囲気です。

またすぐそばにはCardenasの大理石彫刻、Memory of Dreamsがおかれています。これは柔らかな曲線とオーガニックな形をした白い作品で、ヘンリー・ムアーに多大な影響を受けたといわれる作家の力強くもはかないものを現す、まさに夢の名残のような作品です。

また、ワインセラーの前にはJean DubuffetのFaribolousというロボットシリーズの作品。アーティストとして身を立てる前にはワイン販売業を生業にしていたというユニークな経歴を持つこの作家はこの作品にどのような気持ちをこめたのでしょうか。

つづく

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